今回は、クラウドソーシングで“簡単な入力作業”を受注したはずが、報酬は支払われず、さらに“ネットショップの運営費”という名目で高額請求を受けた山田莉奈さん(仮名・現在26歳/当時21歳)の体験談をご紹介します🧾
最初は「在宅ワークで月2〜3万円のお小遣い稼ぎができたらいいな」という気持ちで始めた副業だったそうです。
でも、やりとりを重ねるうちに気づけば“契約者扱い”となり、何十万円もの請求が届いたとのこと。
「契約書には書いてあるでしょ?」という一方的な態度、消えた報酬、逃げるサポート──

今回はその全貌を、本人の言葉でリアルに語っていただきました🗣️
「誰でもできる簡単な作業です」から始まったDMの誘い
──最初のきっかけを教えて下さい
山田さん:「21歳の頃ですね。専門学校卒業してアルバイトしてた時期で、空き時間にスマホでお金稼げたらなって思ってクラウドソーシングに登録したんです。
そしたら登録してすぐ、“初心者歓迎・簡単な入力作業・在宅OK”って書いてる案件があって。時給換算すると1,200円くらいで、しかも“月2〜3万稼いでる方も多数!”って書いてたので、“え、めっちゃいいじゃん”って思って応募しました📱」
チャットでのやりとりも丁寧で、安心していた自分がいた
──どんなやり取りがあったんですか?
山田さん:「最初はチャット形式で、“簡単な商品登録の代行になります”“慣れたら継続的にお願いできますよ”って、優しそうな女性の担当者が対応してくれました。
「初回なのでまずはテスト案件として5件お願いします」って言われて、マニュアルも送られてきて、本当にちゃんとした会社に見えたんですよ。
“報酬は月末締め・翌月末払い”って書いてたので、“ちょっと遅いけどまぁいいか”って軽く考えてました」
テスト納品が終わってから、雲行きがおかしくなってきた
──報酬はいつ支払われたんですか?
山田さん:「…実は、支払われなかったんです💦
“システムが混み合ってるので振り込みが遅れてます”って言われて、1週間、2週間…で、1ヶ月経っても入金されなくて。
しかも“この作業は、契約に基づくネットショップ立ち上げ作業に含まれています”って言われて。“え?”ってなりました。“え、契約したっけ?”って」
気づいたら“業務委託契約者”になっていたという恐怖
──契約書に心当たりはありましたか?
山田さん:「いや、送られてきたPDFが1枚だけあって、“とりあえずこれに同意していただければスムーズです”って言われて、“同意”ってボタンを押した覚えはあります。
でもそれが、“フランチャイズ型ネットショップ立ち上げ支援契約”って名前だったなんて、そのときはわからなかったんですよ。
そしたら、“業務委託で作業を始めてるので、契約は有効です”って言われて。しかも“運営開始に伴う初期費用をご請求させて頂きます”って請求書が来ました」
無料だと思っていた副業が、合計34万円の請求に化けた
──何が請求されていたんですか?
山田さん:「サーバー初期設定費用:7万円、独自マニュアル費:5万円、コンサルサポート費:10万円、システム利用料(半年分):12万円…って、計34万円の請求書です💸
“無料”って言ってたじゃん!って思ったけど、“この契約内容はPDFで提示済みで、作業を始めた時点で契約成立です”の一点張りでした。
正直、もう頭が真っ白でした。“詐欺なのかも”って気づいたのはそのときです」
LINEは既読スルー、電話は録音ガイダンス|相談する先がなかった
──その後の対応はどうなりましたか?
山田さん:「LINEで“おかしくないですか?”って送っても、既読ついてから一切返信なし。電話番号も書いてあったけど、自動音声で“担当者におつなぎできません”って流れるだけで。
“これ、完全に逃げられてる…”って確信しました。クラウドソーシングの運営に通報したけど、すでにアカウント削除されてて、連絡不能。
友達にも相談できなかったです。“副業なんかやってるから…”って言われそうで、誰にも言えなかったです😢」
弁護士相談で「それ、戦える案件です」と言われて救われた
──法律事務所にはどうやって相談されたんですか?
山田さん:「ネットで“クラウドソーシング 詐欺 請求”って調べて、無料で相談できる法律事務所があるって知って。勇気出してLINE相談してみました。
最初に“契約書のPDFとやりとりの履歴があれば大丈夫です”って言ってもらえて、安心しました。
弁護士の方に“これ、特定商取引法に違反してる可能性高いですね”ってはっきり言われたとき、なんか涙出てきちゃって…📩
“あなたが悪いわけじゃないです”って言ってもらえて、心が軽くなりました」
通知書ひとつで態度が豹変|返金までの流れ
──業者からの返答はどうでしたか?
山田さん:「通知書を送ってもらった翌々日に、“ご迷惑をおかけしました”ってメールがきました。
“誤解を招いた部分があったかもしれませんが、悪意はありませんでした”とか、“裁判等を望んでおられないようでしたら…”って、一気に態度変わってきて。
最終的に、“25万円の返金にて和解”って提案をもらって、弁護士さんと相談して受けました。悔しさは残ったけど、それでも泣き寝入りせずに済んだのは大きかったです」
まとめ|“簡単に稼げる”は甘くない|副業でも契約でも、まず疑うべきだった
副業=詐欺じゃない。
でも“誰でも簡単に”って言葉の裏には、うまく仕組まれた罠があるケースも多いんです。
山田さんの話を通して、改めて“契約”と“報酬の支払条件”を軽く見てはいけないと思わされました。
「仕事したのにお金が入らない。しかも“支払う側”にされてたなんて、意味わからなかったです」
クラウドソーシングだから安心、ではありません。
副業だから小額で済む、わけでもありません。
疑問に思ったら、スクショ・記録・相談の3つをセットで残して下さい。

それだけで“動ける”準備はできます📩